8MATO 八ヶ岳ブルーと温かな森の風景
この季節、八ヶ岳南麓の一番の見所は、なんといってもこの八ヶ岳ブルーです。大きな塵の上昇限度である標高800m以上、八ヶ岳から吹き下ろす乾燥した空気と相まって、深い紺青の空が生まれます。
広葉樹の森の中に浮かぶテラスは、そんな八ヶ岳ブルーとは対照的に、明るい暖色の光に包まれています。
季節によって絵が変わる完全自動の額縁窓も晩秋の景色に入れ変わりました。
そろそろ寒い季節ですが、こんな森の景色に包まれながら仕事をしたいと、3人の若者達が都内から訪れてくれました。野菜もりもりのサラダとフルーツと野菜の水分だけで煮込んだ無水牛すじカレーを召し上がられましたが、「もう食べられませんよ!」というほどで、それで仕事になったのか、余計な心配をしておりました。
美しい森の佇まい、しかもお腹いっぱいで、「気持ちよすぎて仕事にならないワーキングスペース 8MATO」の面目躍如と言ったところでしょうか。
流石に寒いと室内に入ってきましたが、柔らかな暖かさが拡がる薪ストーブで、「気持ちよすぎて仕事ができないパワー」に追い打ちを掛けました。
「確かに気持ちよすぎて仕事になりませんが、会話が弾み、アイデアも広がり、仕事も捗りましたよ。本当にいい時間でした。"絶対"にまた来ます。」
そう言ってくださったことが、残念で仕方がありません(笑)。もっと気持ちよく過ごしていただくためには、どうすればいいのか、只今スタッフ一同と思案中です。
そんな8MATOの夜もまた、印象に残ったのではないでしょうか。
大型トラックも入ることができる4m幅の道路の工事も進行中。まもなく、狭くて不安な進入路を気にすることなく、アクセスできるようになります。最終の完成までには今年いっぱいかかるかもしれません。その前に、できるだけ早く使えるようにと、工事の関係者も休日返上で頑張ってくれています。
右に八ヶ岳の最高峰である赤岳(2899m)と左に権現岳(2715m)が見事です。つい数日前までは白く雪に被われていましたが、ここ数日の暖かさと日本有数の晴天率・日照時間が、雪を溶かしてしまいました。
8MATOのある八ヶ岳南麓は、雪は降ることはあっても積もることはめったにありません。北からの湿った空気は八ヶ岳北麓で雪を降らし、こちらには乾いた冷たい風が吹き下ろします。東京と同様に、冬の南岸低気圧の影響で雪になることはありますが、晴天率も日照時間も日本有数なので直ぐに溶けてしまいます。それでも寒いので一時的には積雪にもなりますが、温暖化の影響もあってか、最近は雪の量が減ったと地元の人たちからは伺いました。
収穫を終えた田んぼの向こうに、富士山が一望できる場所があります。ここは四方に遮るものがなく、富士山、南アルプス、八ヶ岳、甲斐・甲州の山脈が一望できる貴重な場所です。8MATOから散歩がてらに歩いてみても気持ちいいかもしれませんね。