夏空の下の秋・3Dエアコンの心地よさ
陽射しは、まだまた夏ですが、空気は乾燥し、大屋根の架かったテラスに入るとヒンヤリした風が、滲んだ汗にかかり、ゾックとさせます。秋と言うにはおこがましいのですが、そろそろそんな季節になろうとしているようです。
風が吹くと、デッキの大屋根に小楢の実が落ちてきます。ガルバリウム鋼板が敷き詰められた大屋根が、タタン、タタンと大きな音をたてます。初めての人は、「何だろう?」と天井を見上げるのですが、その理由が分かると、心地よい森の響きの一部になるようです。
デッキに座って仕事をしていると、外は炎天下にも関わらず、とても涼しく心地よく感じます。それは、森を駆け抜ける乾いた空気が、360度で身体を包んでくれるからです。傾斜地を活かして森に浮かぶように建てられたテラスには、簀の子(すのこ)になった床が敷き詰められています。その隙間からも吹き抜ける風も心地よく、まさに自然の3Dエアコンと言ったところでしょうか。
そんなデッキに腰掛けていると、気持ちよすぎて仕事になりません。「ワーキング・プレイス」と言っておきながら、こんな欠陥(?)があろうとは、ほんとうに困った話しです(笑)。
しかも、ランチがヘルシーでとても美味しいので、ますます仕事の意欲を削いでしまいます。諏訪で農家をしているケンちゃんが、農薬も使わず、肥料も使わず、大地の力だけで、美味しい野菜を届けてくれます。
その野菜だけで、我らが8MATOスタッフ、料理研究家のかほるさんが、美味しい料理に仕上げてくれます。何種類ものお野菜を、それぞれの個性を活かしていろいろな料理に仕立て上げ、もりもりで登場するプレートは、圧巻です。ヘルシーで美味しいだけはありません。様々な味を楽しめますし、お野菜だけでお腹いっぱいになってしまうわけで、ますます仕事をしようという意欲を失わせてしまいます。
本当にこんなことしていていいのだろうかと、時々0.5秒ほど落ち込みますが、心地がいいこと、美味しいことは、人間の根源的欲求ですから、まあいいか!ということで、こんなことになってしまいました。
この大屋根のオープンデッキで、森のヨガ教室を始めました。
はるばる筑波からヨガの先生のヨーちゃんが、やって来て、いろいろと無理な体型を求めます。先生は、息も乱さず、淡々と説明し、サラッと見本を示してくれるのですが、指導を受けている皆さんからは、時折うめき声が聞こえてくるのは、なぜなのでしょうか?
晴天の日曜日の朝、皆さんをお迎えしようと準備していたら、はなえさんとわんこのグリが、お散歩にやって来ました。
グリは、はなえさんが大好きで、もうべったりなんです。神社に続く小径が心地よく、涼しい朝は、最高です。
そんな8MATOに来てみませんか?