石場建ての栗石が届きました


石場建ての栗石が届きました

森の伐採は、自然破壊だということを、謙虚に受け止める必要があります。何十年もかけて大きく育った木々を何本も切り倒すわけですから、そのことをしっかりと受け止めなくてはなりません。そして、伐採した木は、製材し、あるいは、暖房用の薪ストーブの薪にして、8KUMOで使わせてもらいます。

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8KUMOの森は、もともとは赤松の多い森で、その合間に楢や山桜、瑞樹などの広葉樹が、育っていました。しかし、常緑で成長の早い赤松が、地面への光を遮り、育ちの遅い広葉樹は、発芽しにくく、大きく育つことができませんでした。そこに人の手が入り、赤松を伐採し、陽光が直接地面に届く森になったので、もりの景色は一変しました。

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一度、人の手の入った森ですから、これまでと植生は大きく変わってきますし、実生の木々もこれから沢山は生えてきて、自然に戻そうとするでしょう。そんな力と折り合いをつけながら、あるいは、力を借りて、伐採で荒れた森を、しっとりとした広葉樹の森に育ててゆこうとおもいます。

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ところで8KUMOの森に、大きな栗石が届きました。本来であれば、森の伐採と整地で出てきた石を使うつもりでしたが、まったく石が出ないので、ちかくの清里の建設現場で掘りだした石をもらってきました。

一部は砕石にして、管理棟やワーキングスペースの建物の下の地盤固めに使い、形の良い大石は、「石場建て」の礎石(そせき)として使います。

「石場建て」とは、古い寺社仏閣などに見られる石の上に柱が乗っているだけでの構造のことです。柱の下に敷かれた礎石と呼ばれる石に、柱が固定されることなくのっかっています。それで大丈夫なのかと思うのですが、地震や台風の横力を分散させる柔構造となっており、日本では、古くから使われている伝統工法です。災害の多い日本には、向いているのだそうで、何百年も壊れることなく、立ち続けている建物も少なくありません。

ただ、石の形に合わせて、のせる柱の底を削り密着させ、建物全体の重量配分も緻密に計算しなければなりませんので、なかなかの職人技です。

「神社の杜のワーキング・プレイス8KUMO」のデザイン・コンセプトは、「モダン神社」。それにふさわしい建物にしたいと、この工法を使うことは最初から決めていました。

8KUMOの森の木を建材として使い、建物は地元の石で「石場建て」にすることは、この土地への敬意であり、また地産地消を果たすことになります。また、「八ヶ岳南麓湧水群」の中にある8KUMOですから、井戸を掘って、その美味しい水を使わせてもらうつもりです。そういう取り組みも、SDGs的にもいいんじゃないかと思っています。

本当は、屋根に敷き詰めるタイプの太陽光発電も考えてはいたのですが、附帯設備も考えると、これがかなりの高額で、必ずしもコスパが良くありません。これについては、残念ながら、ペンディングです。

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8KUMOからは、瑞牆山、金峰山、茅ヶ岳が、見事です。

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8KUMOから少し歩いたところから、こんな八ヶ岳の全景が眺められます。この山脈が緑色になる頃には、皆さんに来ていただけると思います。

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