ありがたい御利益とホトトギスのお話
「灼熱地獄」とは、殺生、偸盗、邪婬、妄語、飲酒、邪見の罪を犯した人が落ちる地獄だそうです。「飲酒」以外は、潔い生き方をしているつもりです。それにもかかわらず、毎日が「灼熱地獄」のように暑いのは、私が「飲酒」をしすぎているからでしょうか。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・
まだまだ夏の装いの8MATOですが、それでも、秋の足音は近づいてきているようですね。
今週末は、8MATOに隣接する八雲神社の掃除をしました。神社につながる参道の草を刈り、お社のまわりに積もって落ち葉を掃き清めすっかりきれいになりました。役行者様も気持ちよさそうです。
さらに8MATOの森に佇む馬頭観音(馬頭さん)のまわりもきれいにしました。この森を手に入れた直後、偶然にも土に埋もれていた馬頭さんを見つけました。このままでは可哀想だと思い、友人の助けを得て、掘り返し、まっすぐに起こして、道筋から見えるようにまわりの藪を刈り取って、お祀りしています。地元の方もご存じなかったようで、何十年も埋もれていたのでしょうね。
別に、私が信心深いわけではありませんが、こういう場所を使わせていただているわけですから、当然のことです。その御利益はてきめんで、掃除の後は、とても清々しい気持ちになれます。ありがたいことです。
さて、今週の三連休は、少し早めに8MATOのある八ヶ岳南麓を離れて、信玄の隠し湯のひとつである川浦温泉・山県館で疲れを癒やしてきました。長坂インターから中央道に乗り、東京方面に30分、勝沼インターを出て雁坂道を北上し30分ほどで到着しました。
甲府に近いこともあって、さぞや暑いのではと心配していたのですが、涼しい風が吹いているではないですか。標高700mほどですから、8MATOより300mほど高度は低いのですが、深い緑に被われた笛吹川の渓流を吹き抜ける風が冷たく、とても心地よい場所でした。
武田信玄が、激戦を覚悟した川中島の戦いを前に、兵たちの身体を癒やすために作らせたとされる湯治場が、起源とされています。
源泉掛け流しのお湯がこんこんと湧き出ていました。透明で、サラッとしている強アルカリ泉、身体の芯まで温まりました。本当は、私の入浴姿もお見せしたかったのですが、公序良俗に反すると身内から強く諫められ、今回は、露天風呂の写真のみ公開させて頂きます。申し訳ありません。
翌日は、悪名高き中央道・小仏トンネルの渋滞が始まる前に、これを抜けようと早々に温泉を出発しました。途中、武田信玄の菩提寺でもある恵林寺に参拝、あの有名な武田不動尊を拝むことができました。この仏像は、信玄公をモデルにしたと伝えられていますが、実に威厳のある顔立ちで、手を合わせ顔を向けるとキッと睨み返され、背筋がピーンと伸びました。
そんな恵林寺で気合いを入れて、いざ自宅に向けて出陣です。まだお昼前ですから、渋滞などあるはずもなく、軽くやっつけられると思っていました。しかし、私の奢りは打ち砕かれました。小仏トンネルは、うわさに違わぬ強者(つわもの)でした。トンネル手前で、衝突事故があったとのことで、通常なら10分で抜けられるところを50分ほどかかってしまいました。事故は大事には至らなかったようですが、連休最後の日に事故を起こしてしまった方は、さぞや辛かったでしょうね。その辛さのお裾分けを頂き、こちらものろのろ運転との戦に疲れました。まあ、それでも、この程度の渋滞で抜けられたことを感謝すべきですね。
信玄公が、次のような名言を残されています。
「およそ戦というものは、五分をもって上とし、七分を中とし、十分をもって下とす」
五分の勝ちだと今後に対して励みの気持ちが生じ、七分の勝ちは怠り心が生じ、十分つまり完全勝利だと敵を侮り驕りの気持ちが生まれて次の戦の負けの下地となる、といった意味です。まあ、この渋滞は、「五分をもって上」とさせていただきます。
今年もホトトギスが咲きました。ホトトギスの花の開花期間は長く、晩夏から晩秋まで咲き続けます。その花が長く咲いている姿にちなんで、「永遠にあなたのもの」という花言葉がつけられたとされています。8MATOもそんな場所にしたいですね。
日々の暮らしは?買物、病院、学校は?気になることを八ヶ岳暮らしの人に聞いてみよう!
- 日時:2023年10月7日(土) 10:00〜12:00(Q&Aを含む)
- 会場:8MATO&オンライン
- 内容:「失敗しない八ヶ岳移住。まずはここから始めよう」
- なんて素敵な八ヶ岳暮らし!でも注意すべき点も
- 後悔する失敗移住の「あるある」
- 後悔しない八ヶ岳暮らしのために
- 八ヶ岳移住者対談「ここがツラいよ!八ヶ岳暮らし」
- モデレーター:合同会社TMR代表 玉利裕重(たまさん)
- 対談登壇者:八ヶ岳移住者(調整中)