天然のクーラーで心地よく 異業種交流会は最高に美味しかった
梅雨???ウソでしょ!
いいお天気続きで、暑いくらいの下界ですが、ここ8MATOは、天然の冷房が効いているかのようです。それは、田植えの終わった里山の田んぼの上を駆けたヒンヤリとした風が、広葉樹の森を抜けて、この広いテラスに注ぐからかもしれないなぁと思っていたのですが、どうもそうではないようです。
本来、森の涼しさの源は、木々の蒸散作用と葉っぱが陽射しを遮ってくれるからで、森の中と外の温度を比較してみると、森の中のほうが5~6度も低いのが一般的だそうです。
蒸散とは、樹木が土から水分を吸収して空気中に水蒸気として排出しているもので、この作用によって、水分が蒸発する時に、周りの熱をうばいます。太陽からの熱量は、樹木の蒸散によって約6割が奪われ、地表に届くのはわずか4割ほどにすぎません。また、地面の熱は夜になるとどんどん外へと逃げますが、樹木の枝や葉があることで熱が遮断され、熱の発散を防ぎ、気温が急激に下がるのを防いでいます。すごい仕組みが森にはあるということですね。
そんな森に浮かぶ広いテラスで、珈琲の達人に特別に焙煎してもらった8MATO特製のアイスコーヒーを味わい、カッコーの鳴き声を聞きながら緑を増した森を眺めていると仕事になりません。
「ワーキング・プレイス」を標榜しながら、こんなことでいいのかと、この8MATOの致命的欠陥を深く憂慮するのですが、いつも「まっ、いいか」という結論に至る自分のポリシーのなさに愛想を尽かしています。そんな8MATOを楽しんでくれる人たちがいます。もうそれで十分ですね。
5月17日(土)の夕方、8MATOに30名近くの人たちが集まってくれました。地元・山梨県北杜市の経営者達の異業種交流会K-Clubのイベントが、開催されました。
我らが8MATOのスタッフが腕によりをかけて美味しい料理を準備してくれました。八ヶ岳の食材をふんだんに使い、元居酒屋の女将さんと料理研究家のスタッフが知恵を絞って作ってくれた手作り料理は、最高でした。
キノコたっぷりのサラダ、八ヶ岳のトマトのナムル、手作りのさつま揚げ、地元の採れたてを使ったトウモロコシご飯のおにぎり、本格的なチャーシュー、地元の夏野菜のグリルなど、どれも最高でした。そのおいしさは、このウハウハ顔で十分に想像がつきますよね。
私も少しばかりの話しをさせて頂きました。
まずは、イノベーションとは何か、それをするための勘所を事例で示し、何をすればいいのかを話しました。また、この8MATOで何をしようとしているのかをご紹介。参加された皆さんにも、興味を持って頂けたようです。
その後、八ヶ岳への移住や2拠点生活を支援している玉利さんに話してもらいました。彼もまた、八ヶ岳南麓に魅せられて住み着いちゃった人です。外資IT企業で30年勤務し、いまは八ヶ岳南麓で、ワーケーションのアドバイザーや移住・2拠点生活の支援、セカンドキャリアを支援するプログラムなどを提供しています。
続いて、人工衛星を使った森林計測や荒廃した森の再生に取り組む「てんもく」の井村さんにも話をしてもらいました。わざわざ名古屋から駆けつけてくれ、これからの森についていろいろと熱い話をしてくれました。彼は、大手自動車部品メーカーのデンソーのエンジニアでもあり、副業としてこの会社を立ち上げ、自動車部品メーカーの培ったノウハウを森林の活用と再生に活かす取り組みをしています。
あっという間でした。こういう機会と場所の提供は、8MATOで是非ともやりたかったことです。こんな機会が増えればいいなぁと思っています。
キャンプサイトのトイレと水場も着々と工事が進んでいます。利用されたい方は、ぜひご連絡ください。森で寝泊まりして、ワーケーション、ただし、気持ちよすぎて仕事にならないというクレームは、受け付けませんので、予めご了承ください。
神社の杜のワーキング・プレイス 8MATOはこちら