神社の杜のワーキング・プレイス8KUMO・今年春のオープン?を初日に願いました
明けましておめでとうございます。いよいよ8KUMO始動の年となりました。
8KUMOの森を不動産屋さんに始めて紹介されたのが、昨年の春。その土地に立って一瞬で気に入りました。そして、あれよあれよという間に、森を明るくするための伐採(広葉樹&落葉樹を残して赤松を伐採)、そして整地が一段落し、まもなく建物の建築作業が始まります。
3年ほど前、当初は古民家を借りてコワーキングスペースでも作ろうと思っていたのですが、なぜか2700坪の広大な土地に、「アウトドアで仕事をする」ためのワーキング・プレイスをつくるということになってしまいました。これは、全くの想定外でした(笑)。
しかし、その妄想はどんどんと拡がり、これは面白そうだとの想いも膨らみ、8KUMOに昇華したわけです。そのコンセプトは、この動画に見事に表現されていますので、是非ご覧下さい。
さらには、様々なスペシャリストや地元の皆さんとの協力も取り付けることができそうで、「アウトドアで仕事をする」×「いろいろな人たちとの交流の場」にもなりそうな勢いです。
本来、この森は「神社の杜」で、そもそも神社とは、市が立ち祭りが行われる経済と文化の交流場所、すなわちコミュニティ・スペースでもあったわけです。結果として、8KUMOはそれを別のカタチで実現しようとしているわけで、いいしれぬ縁(えにし)を感じます。
ちょっと話しはずれますが、1989年、ワールド・ワイド・ウェブ(WWW)を発明したティム・バーナーズ・リーは、「インターネットは壊れてしまった」と発言しています。1990年代初頭にインターネットが登場し、WWWは、人々が互いにコミュニケーションをとり、情報を入手する方法を変えてしまったわけですが、その後、ソーシャルメディアとECのプラットフォームの登場によって、仕事、買い物、娯楽、人のつながりは、物理的な場所の制約から解放されました。インターネットは、新しい社会や経済の基盤である「サイバースペース」へと変貌を遂げたのです。
しかし、気がつけば、私たちはGAFAに代表される大規模プラットフォーマーに依存し、プライバシーは、彼らの所有物になってしまいました。それは、ある意味とても便利であり、楽しくもありますが、本当にこのままでいいのかと、思っています。
「神社の杜のワーキング・プレイス8KUMO」が、その解決策を与えてくれるとは思いません。しかし、自然の中で、焚き火を囲み、語り合うことができたなら、未来をいまの延長線上ではないシナリオに置き換える気付きを得られる人たちも現れるかも知れません。そんな「場」を提供できればと願っています。
この写真は、8KUMOから望んだ初日の出です。標高1704m、山梨県明野の東に位置した「茅ヶ岳」の山頂付近からの日の出です。この山は、昭和39年に「日本百名山」を発表した作家・登山家の深田久弥の亡くなった山として知られ、登山口には、彼直筆の「百の頂に百の喜びあり」の言葉が刻まれた石碑が建てられています。
茅ヶ岳の南西に見えるのが、みんな大好きな「富士山」です。日の出前のほんの一瞬ですが、この富士山が、オレンジとピンクと紫の混じり合った、なんとも幻想的で美しい色に染め上がります。葛飾北斎は、こんな富士山を見て、あの有名な「赤富士」を描いたのかも知れないなぁと、想像を膨らませながら、初日の出を待ちました。
そんな眺めを楽しめる8KUMOに、多くの人たちが集い、話ができたなら、いいなぁと、思っています。春には、オープンの予定ではあるのですが、さてどうなるでしょうか。そんないい加減さも、8KUMOの個性だと思って、使って頂ければと願っています。